【あなたは大丈夫?】PT3年目ぐらいで起こりがちな無双状態は幻想でしかない

日 常

今回もつらつらと書きなぐっていきます。
ぜひ最後までお付き合いください。

さて、今回のテーマはPTが3年目くらいで陥りやすい無双状態について! イヤな言い方をすれば調子に乗ってしまう様についてお話します。
これってPTに限らず、どの職種においても言えますよね。
しかしながら、専門職ってその傾向が少しばかり強いように感じます。

例に漏れず、私にも覚えがあります。
あの頃は謎に調子のってたなぁって思い返すたび、心の中で当時の上司や先輩に全力謝罪したくなります。

なぜこのテーマを書きたくなったのか。
それは、後輩の皆さんに私と同じ失敗をして欲しくないからです。
調子に乗って得することなんかありません! 損しかしません。
働きはじめの方は頭に置いて、すでに陥っている方は自省しつつ行動改善することを強くオススメします。

まさ
まさ

自分だけじゃなく、後輩指導の際にも参考にしていただけたら嬉しいです😊

この無双状態に陥るとそこからの脱却は意外と厄介です。なぜなら無自覚だから。
そして、根っこには溢れんばかりの自信(根拠のない)があるからです。

厄介と言いましたが、この状態に陥ったとしてもそれに気づければコントロールがは可能だと考えています。
そのためには一度、この根拠のない自信を分解し自分の行いを見つめ直す必要があります。
自分で気づき、考え、改めるといったステップを踏むことで自分が如何に矮小な勘違い人間であるか知ることができます。

あくまでも私自身が過去の経験から思うことを勝手気ままに書いています。
ぜひ最後までご覧ください。

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なぜ調子に乗ってしまうのか

そもそも、なぜ調子に乗ってしまうのか。
理由は多々ありますが、私が思う理由は以下のパターンです。

ちなみに、高齢の方は人生経験も積まれ寛容になられる方が多いです。その寛容さに甘え、未熟な技術で承認欲求が満たされているっていうパターンは割愛しています。

一通りの仕事を身につける

3年程すれば入社時に任された仕事は一通りこなせるでしょう。
わからないことだらけだった時に比べて周りも見えてくる頃です。

患者さんへの対応にも少しずつ余裕が出てくることで「自分は出来る」と錯覚し間違った自信が育っていきます。

自信をもつのは決して悪いことではありません。
しかし、そのせいで独りよがりとなり他者の意見が聞こえなくなる事態は避けねばなりません。

自分だけの世界で仕事が完結してしまう

いくらチーム医療といえど、リハビリ関連の仕事は孤独になりやすい現場です。
基本は患者さんとのマンツーマンという場合が多いかと思います。

部署内でカンファレンスも行われますが、実際に自分の仕事を細かく見て評価される機会も少なく、また、先輩の仕事をじっくり見る機会も十分とは言えないのではないでしょうか。

これも間違った自信が育つ温床となります。

なぜなら、先輩や上司の仕事を見ないということは仕事としての信頼関係を築きづらくなるからです。
いくら先輩や上司といえども、信頼関係がなければ素直に聞くことは難しくなります。

そうしていく間に、なんでも自己処理を重ねることで「自分の方が努力している」、「自分の方が周りより凄い」といった勘違いが生まれてしまいます。

他の同僚が知らない分野に踏み込む

これは結構な頻度で起こります。
数年経つと基本的な勉強に慣れ、外部の勉強会などで新しい知見や話題の治療手技などを学ぶ機会が増えていきます。

中には、周りの人が知らない知識を得ることで真理に触れたかの如く万能感を抱いてしまう人がいます。
(ある程度の経験を重ねた人であれば、どんな手技であろうとそこには共通する考え方があり、方法論への落とし方が異なるだけということがわかると思います。)

これはリハビリ関連の勉強に限りません。
ビジネス関連やお金の知識など、他分野について勉強をするスタッフにも見受けられます。
視野の狭い人は、このように「自分は知ってるけど周りは知らない」(本人は自分だけが知っているつもり)状況になると周囲を見下し、断絶を生みだします。

例えるなら、中学1年生男子が高校生の兄から聞きかじった洋楽の知識をクラスで偉そうに披露している感じかもしれません。

脱却するためにやるべきこと

ここまで読んで、「あれ?自分やばいかも」っていう人は脱却するためにも以下を参考にしてみてください。

自分と他人の仕事を客観的に見る

まず冷静になって周囲を見てみましょう。
冷静にというのは、色眼鏡を外し一歩下がってみることです。

負けん気で相手の粗探しをするのではなく、意識して良いトコロを探してみてください。
実際の介入方法だけじゃなく、患者さんの顔や他のスタッフとの関わり方まで自分と比較します
すると必ずどこかに発見があるはずです。
もちろん、質問などコミニュケーションを取りながら相手の考えを吸収させてもらうことも大事です。

その上で自分の仕事を見つめ直し、取り入れるべき事柄を挙げてみましょう。

余談ですが、質問する際に目的を忘れて失礼な接し方をされる方は一定数います。
まるで挑戦するかのように食ってかかる様な質問の仕方をしても相手は快く答えてくれるはずもありません。
尋ねる際の聞き方って意外と下手くそな人が多い気がしています。

自分の了見だけで意見していないか

仕事を始めて数年は患者さんへのリハビリ業務のみという方がほとんどではないでしょうか。
語弊があるかもしれませんが、対患者さん業務のみ(リハビリ介入、カルテ作成、関連書類作成など)っていうのはむちゃくちゃ楽です。
なぜなら部署の仕事としてほんの一部に過ぎないからです。

上司や先輩は部署管理、外部・他部署との連携など知らないところで汗を流しています。
よく、「上司や先輩が仕事をしない」なんて愚痴をこぼす人もいますが、この大変さは実際に経験しなければわからない部分です。

何が言いたいかというと、自分の置かれた立場だけで物事を考えない方が良いということです。
働いていれば業務や部署への不満は出てくると思います。
そんな時に自分目線の文句を垂れ流すのではなく、現状の背景や上司の意見に目を向けてみましょう。
経験則ですが、若い頃は眼前の問題点だけが大きく見え、その背景や他方に起こるであろう問題点まで考えられていないことが多かった気がします。

つまり、
「自分が思っているほど全体を把握(理解)できていないにも関わらず周囲に噛み付いたりしていませんか?」ということです。

一人よがりな叫びは何も変えられません。
そうならないためにも、否定することなく周りの考えを聞くってとても大切です。

他職種と仕事をしてみる

これはどんな職種でも良いと思います。
同じ施設内であればカンファレンスや多職種連携チームでの活動、外部活動では全く関係ない職種の方とプロジェクトを立ち上げてみたりなども良いかもしれません。

私たちのような専門職の知識が如何に偏っているか実感することができます。
もちろん、たくさんの知識の偏りによる集合体がチーム医療と呼ばれるものの正体です。
知ってほしいのは、自分という個のみでは非常に非力な存在であること、一人でできることなんてすぐ限界がくるということです。


このことを本当に理解するためには教科書等で知るのではなく身をもって自分で体験する必要があります。

自分が思うほど自分って大したことないものです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
時には尖っていることも勉強していくモチベーションになることもあります。
ただ程々にしておかないと周りへの迷惑となり自分にとっても損しかしません。

周りを変えることは難しいですが、自分が変わることで周囲の見え方も変化します。
思い当たる方はぜひ一度、冷静に自分を見てみることをおすすめします。

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