前回の続きです。
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まず何をしたか
まずは評価です!
医学情報なんて皆無なので、触診から始めました。
どこに痰がたまりやすいのか、咳の強さ、痰が出せるか否か
筋肉の疲労は?関節の可動範囲は?日中の姿勢管理は?お母さんのモチベーションは?(お父さんはインドへ出稼ぎです)
など、とにかく情報を集め、整理しました。
ちなみにこれは全ての子供で行いました。だってカルテの更新が数年前で止まってましたからね。
自分が闇雲に理学療法を行うのでは意味がないので、現地のスタッフが今後活用できるようカルテを整理してました。
そしてプログラムを検討。
実際に介入すると、彼はきちんと咳で痰を出すことができました。
筋肉の緊張が入らないよう配慮すれば十分に痰の排出ができることがわかり一安心。
さて、これをPT補助スタッフ(現地)、お母さんに話して情報共有を…
ここで問題が発生しました。
人間関係こじれる
現地のPT補助2名が私をガン無視です。
「あれ?嫌われてる??」ってな感じでした。話しかけても忙しいって言われて相手にされず。
もちろん忙しいわけありません。バイク磨いたりチャイ飲みながら新聞読んでたし。
なんとなく察しはつきました。彼らはパッと見50代くらい。いきなり日本から来た25才くらいの若造にあーだこーだ言われるのは楽しくないでしょう。
めげません笑
とにかく毎日こりずに話しかけてみる。
すると1週間くらいして一人のPT補助の方がリハビリ室を覗きに来てくれました。
120%の笑顔で出迎えます。(心折れそうだったから本当に嬉しかったのもあります)
それから毎日、一緒に排痰をしてくれるようになったのです。
この人がいてくれて本当に助かった。
なぜなら、スニルくん母は英語が全くわからなかったからです。
私ひとりの時は身振り手振りでやってましたが、そんなのたかが知れてます。
この方が私の伝えたいことを現地語に通訳してくれて全部がスムーズに行くようになりました。
あぁありがたや。
呼吸リハビリ説明書作成
排痰の手順書なるものを作成しようとしたところで気づきました。
「お母さんネパール語だ!」
とりあえず手書きで英語とイラストによる説明書を作りました。
さて、ネパール語に翻訳です。これはホームステイ先の兄弟(中学生と小学生)にお願いしました。
最終チェックは二人のお父さんです。OKをもらうとお父さんが「清書しようか?」と言ってくれました。
答えは「No!」です。
最後の締めは自分でやりたかったので丁重にお断りしました。
いざ書いてみると…..ネパール語むずい。全部一緒に見えてました。
子供らに笑われたりアドバイスをもらいながらなんとか作成!
3回目の提出でお父さんから再びOKをいただけました😊
一人でやろうってムリな話
なんやかんやで最初に計画していたことを終えることができました!
「自分でネパール語を書いた」っていう私のドヤ顔には笑ってくれたので、お母さんもきっと喜んでくれたかと思います。
今回の活動で身を持って感じたのは、いろいろ一人じゃ無理ってことです。たかが知れてるってことです。
言葉の意味としてはわかっていたけどきちんと理解できていなかったってことですね。
身の程を教えてくれたと同時に、たくさんの可能性を見せてくれた経験です。
この経験は今でもチーム医療やご家族との関わりが如何に大切かという自分自身の基盤になっています。
長々と読んでいただきありがとうございました!
当時を思い出しながら勢いで書きました。読みづらいと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。
それでは👋