今回は、空気をきちんと吸い込めているかどうかをチェックします。
空気が吸えているかどうかを胸の動きで確認します。
痰が多かったり、肺炎で入院することが多い子は普段から注意して見ることをオススメします。
時間がかかってしまうとなかなか継続は難しいですよね。
安心してください!
いつも通り、やることは簡単です!
(こんな人にオススメ)
・痰が増えていないか簡単にチェックしたい
・息が苦しくなっていないかチェックしたい
・簡単にできる方法を知りたい
空気が入りづらくなる原因
空気がが入りづらくなる理由は様々です。
そもそも上手に吸えないとはどういう状態でしょうか?
大まかには、
・空気の通り道に問題がある
・胸自体が固くて動かないことで肺が広がらない
の2点が挙げられます。
前者であれば痰などの分泌物が増えていたり詰まったりが多いです。
これは痰が上手に出せていなかったり誤嚥による量の増加が原因になります。
後者であれば、筋肉の緊張や胸郭(胸)が固くなることで上手に膨らまないくなるパターンが多いです。
これは同じ姿勢を長時間取ったり、緊張が高くなることで筋肉が固まってしまうのが原因です。
普段から後述する方法で正常時の動き方を知っておくと、異常に気付きやすくなるので、ぜひご確認ください!
具体的な方法
よく、臨床の現場では
「目で見て、肌で感じて、耳で聴いて」と言われます。
つまり「視診・触診・聴診」です。
その中でも簡単にできるモノについてお話します。
今回は胸(ろっ骨)の動きを目で見て、手で感じる方法です。
他にもいろいろありますが、それはまた別の機会にお話します。
※聴診に関しては少し難しいので、ここでは割愛します。
目で見てチェック
①正面から胸郭の下半分をチェック
きちんと空気が入っていれば矢印のように外へ向かって開きます。
もちろん、マヒや側弯があれば左右で差が生まれています。
大事なのは、その子の普段の動きを知ることです。
いつもと開き方が足りない時は呼吸が浅くなっていたり、空気が入りづらくなっているサインです。
②足元から胸郭の上半分をチェック
上半分は仰向きで寝ている時、矢印のように天井へ向かって開いていきます。
①と同じように、左右差開き方を普段の様子と比べてみましょう。
触ってチェック
目で確認したら、次に手で触れてみましょう。
確認する胸の動きは「目で見てチェック」と同様です。
同じ動きを今度は触って確認してみましょう。
(触る時の注意点)
A. 隙間ができないよう、ピタッと手の平をくっつけます。
B. 胸を圧迫せず優しく手を乗せる。
C. 左右の手でそれぞれ触る。
①上半分
②下半分
さいごに
今回は胸の動きから空気の入り具合を見る方法でした。
普段から胸の動きを見ていくことは異常を知るためにも大切です!
また、胸のストレッチがなかなか毎日はできない方にとっては実施するきっかけになるかもしれません。
もちろんこれだけで全てがわかるわけではありませんが、日常のなかで体調を知る一つの指標にはなるかと思います!