【情報を理解する】医療的ケアに欠かせない『呼吸』について。知ってると得することまとめ。

呼吸ケア

こんにちは。

気づけば「呼吸」について発信を始めてはや一年。
知っている人は知っている、なぜ呼吸が大切なのか!

今回はそんなお話です。

こんな人にオススメ

大切さはなんとなくわかっている
医療職しか関係ないと思っている
医療職の説明がイマイチ理解できない
勉強しても家庭で活かす自信がない

など

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誰にとっても身近な「呼吸」

言わずもがな、「呼吸」は生きていく上で欠かせません。
成人では1分間平均で12〜20回ほどの呼吸をすると言われています。
つまり、1日で20000〜30000回程

「呼吸ってなんのためにするの?」と聞くと多くの人が、「酸素(空気)を取り込むため」と答えます。

もちろん大正解!ですが、呼吸はそのほかにもたくさんの役割があります。

例えば、呼吸は自律神経の働きや血液の巡りを整えてくれます。
すると、全身循環や睡眠の質の向上、老廃物の除去など私たちの体を助けてくれるための作用が生まれます。

つまり、呼吸のパフォーマンスが低いと「苦しい」だけでなく心臓や全身血流、睡眠など多くの場面で支障をきたしてしまします。

医療的ケア児と呼吸

前述したように、呼吸パフォーマンスの低下は体に負担を強いてしまいます。

特に、痰が多かったり上手に口から出せない子は注意が必要です。

また、「人工呼吸器・酸素投与」や「吸引による排痰」などのケアが必要ない子の場合でも気は抜けません。
麻痺などで筋肉や関節が強張ることで呼吸は浅くなってしまいます。

痰が多い痰が上手に出せない筋肉が固い関節が固いなど、どれも呼吸パフォーマンスを低下させる要因となります。

「呼吸」というとすごくマイナーな印象を持たれる方も多いかもしれません。
けれど、実は健常成人も含めて体のコンディショニングにとても関係する身近な機能なんです。

医療職の説明が理解し易くなる

医療職の説明がわかりづらく感じることはありませんか?

実は、わたし個人が現場よく感じる部分です。
自分の家族や友人からも、病院で説明を受けた後によく聞かれます。


「〜って言われたんだけど、どういうこと?」といった具合に。

考えられる理由
・医療職同士の会話に慣れ過ぎている
・わかり易く伝える気がない
・実は本人もよく理解できていない

多くの場合、医療職は身体の状態を「呼吸と循環」で評価します。
つまり全身の状態がどうなのかという説明にはほとんどの場合、「呼吸・心臓」のことが話題となります。

呼吸に対して大まかに知るだけで、医療者の説明が理解し易く感じられると思います。


この部分、実は専門職も学生時代に苦労させられるくらいややこしいところなんですよね。
なので色々なサイトや本を見ても意外にわかりやすいものって見つけにくいんです。

私自身、これらを解消したいという思いでこのサイトを立ち上げました。

育児の中で気づきが増える

前述したように、呼吸は酸素を取り込むだけではありません。
私たちが生きていく上で、呼吸は様々な機能の土台となっています。

呼吸の大切さを知ることで、普段の姿勢や息の仕方にも目が届きやすくなるので、お子さんの体調を知る1つの指標となります。

また、普段の「呼吸」を把握すると、
「なんか苦しそう?」
「息が浅いかな?」
「体の強張りが強いような…」

などといったことに気がつきやすくなります!

実はこういった違和感を感じ取ることってむちゃくちゃ大事なんです。
確かに、ケアを日常から行なっている親御さんたちのセンサーはもの凄いです。
医療者より気づけている場面もたくさんありますしね!

これをさらにバージョンアップさせるのが、きちんとした知識の理解です。

不安が減る

身体の中って見えませんよね?
そこでどんなことが起きているのかってなかなかクリアに想像できません。

私自身、新人の頃は呼吸器関連の方を担当するのが不安で仕方がなかったのを覚えています。
当時、「なぜこんなに不安なのか」を考えると、やはり「知らないことが多すぎる」という結論に至りました。(当然ですが笑)

「なんで苦しいの?」
「何が原因なの?」
「どこの筋肉が固まってるの?」
など新人の頃はたくさんの「?」がありました。

その当時はリハビリ自体の勉強よりも「呼吸とは何か」みたいな勉強をすることが増えていたのを覚えています。
(リハビリの専門書より医師や看護師の専門書を読み漁る毎日)

すると、少しずつ不安が減っていくんです。
身体の中で何が起こって、苦しい原因はなんなのかといったことが想定できてくると心構えも対策もできるようになっていきました。
もちろん、まだまだ勉強しなければいけないことはたくさんあります。

ただ、「わかる」が増えると「不安」は減るということを身をもって知ることができました。

また、具体的な方法(ストレッチやマッサージなど)も、きちんと基礎がわかるとより効果的に実施ができるようになります!

お家でも「呼吸」へのアプローチはできる!

運動の発達や手足のストレッチなどはよく紹介されています。
ただ、呼吸となると病院でケアされるイメージを強く持たれているケースは多いです。

実はお家でできることってたくさんあります。
息苦しい時にほぐすべき筋肉、姿勢によるケア、排痰(痰【たん】を出す)などはおうちでも簡単に実践することができます。

詳しくは過去の記事に載せているのでご覧ください!

さいごに

今回は呼吸の知識がなぜ必要かについてお話しました!

私自身、呼吸リハビリにおけるお家での実践はシンプルな方法のみをお伝えしています。
しかし、それもやはり基礎がわかっていると理解度が全然違います。

実際、オンラインセミナーで呼吸についてお話しすると「長年の不安が解消した」といった嬉しい言葉をいただきます!

「わかる」が増えると「不安」が減る!

そして日頃の気づきやケアの質向上につながると思います。

そしてわからないことはぜひ、身近な医療職へ質問してみることをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました😊


呼吸ケア
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