こんにちは。
よく学生や新人リハビリ職の方から質問をいただくのでシリーズ化していこうと思います。
おそらく同世代では多くの現場を経験している部類なので、参考になればと思います。
今回は「急性期病院」いわゆる総合病院です。
急性期病院:
急性期病棟の対応する入院医療は急性疾患だけではない。重度の急性疾患(心筋梗塞、脳動脈瘤破裂等)はもちろんであるが、悪性腫瘍、高度な専門的手術・治療等も、急性期病棟の提供する入院医療である。
医療関係者でない人は、ご自身が関わるリハビリ職の経歴を見たときに
「こういう特色の場所で経験積んだんだな」と、その方の得意分野を推察していただけるかと思います。
職場としてのオススメ度
最初の職場としては大いにオススメします。
規模の大きいところはなかなか空きがなく、求人倍率も高いのが実情ですが、福利厚生の面からも充実していることが多いです。
また、今後の方向性が定まっていないという学生には「とりあえず行っとけ」っていうくらい潰しがききます!
なぜかというと、他の領域に比べて圧倒的に「医療」の知識が身につきくからです。(詳細は後述します)
それでは私的なメリット・デメリットについてお話します。
メリット
①医学知識が身に付く
対象となる方が手術後や急変後の場合が圧倒的に多いのはもちろんですが、さらに膨大な医療情報・検査データに囲まれた業務となります。
つまり、きちんとした「医学知識」が求められる現場なので嫌でもリスク管理が身につきます。
②多角的な視点が身に付く
医師・看護師をはじめとし、薬剤師・臨床工学技士・検査技師・栄養士など多くの他職種と意見交換する場も豊富にあるため、様々な視点で患者さんを見る思考が鍛えられる現場です。
実際に僕自身、他職種の視点から多くの気づきをいただきました。
③幅広い患者層に対応できる
総合病院という名称からも分かるとおり、様々な病気・怪我を負った方が入院されます。
なので脳卒中や整形疾患以外の患者に対してでも対応できる幅広い知識と経験が得られます。
④福利厚生が充実している
急性期病院はある程度の規模で運営されているところが多いです。
そのため、有給取得や退職金、産休育休、各種手当など充実していることが期待できます。
⑤転職に有利
少しいやらしい話ですが、転職にも有利に働く場合が多いです。
前述したように、急性期病院は規模の大きい病院が多いです。
つまり地域でも名前が売れている病院が多いのです。
知名度は信用にも繋がるので、転職する際にも良い印象を与えることが期待できます。
もちろん、キャリアを重ねて自己ブランディングができている方は問題ありません。
しかし、若手の場合はキャリアとして履歴書に書けると一つの武器になると思います。
デメリット
①疼痛治療・専門的技術が身に付きづらい
一概には言えませんが、急性期病院の業務内容としては回復過程に合わせて「体を起こす」→「立つ・歩く」→「日常生活の練習をする」が一般的です。
つまり、一般的な腰痛や五十肩(肩関節周囲炎)、術後後遺症による痛みやパフォーマンス低下(歩行を細かく修正したりスポーツ競技復帰など)に対して細かく重点的に関わることが少ない領域です。
患者さんの状態的に、そんなことやってる場合じゃないって時期なんですよね。
もちろん”0”ではありませんが、回復期病院・整形外科病院やクリニックに比べると圧倒的に少なくなります。
今現在は病状が安定したら迅速に回復期病院(リハビリテーション病院)へ転院になるので、入院期間としてもそこまで関われないことが多いです。
なので、学生のうちから
「将来は疼痛治療で身を立てたい」
「スポーツトレーナーの道に進みたい」
「整体院を開業したい」
といった方には不向きかもしれません。
②地域医療や制度に疎くなる
(最近では同じ法人内に様々な施設を有し、この限りではないこともあります)
規模の大きい病院は良くも悪くも完全分業です。
人材も機材も確保されていますからね。
極端なことを言えば、「リハビリ業務」だけしていれば退院後の患者さんにまつわる制度や利用できる社会資源(地域医療体勢)の知識が全くなくても仕事が回って給料がもらえます。
細かいことは事務やソーシャルワーカーの方々が全部行っているので、肌感として関わらなくなる印象です。
まとめ
あくまで私個人の考えなので一概には言えませんが、就職・転職の参考になれば幸いです。
私自身、学生の頃は将来的に地域医療に携わりたいと考えていました。
そのため、地盤を固めるには幅広い視点で「医療」を勉強したいという思いで急性期病院へ就職をしました。
現在、就職や転職で悩んでいる方がいれば、
「新人PT/学生向けなんでも相談会」を行っているので、お気軽にお問い合わせください!