こんにちは。Ease Upのまさです。
今回は無気肺についてお話します。
よく入院時に「無気肺ができてますね」とか「無気肺も良くなっているので経過良好ですよ」なんて言われませんか?
そもそも無気肺ってなんなのか。なぜ赤ちゃんは無気肺が起きやすいのかについてお話しします。
そもそも無気肺ってナニ?
無気肺というのは、肺の中にある空気の通り道が詰まってしまい(閉塞してしまい)肺が膨らまなくなった状態のことをいいます。
詰まってしまった先は空気が入らなくなってしまい無気肺と言われる状態になります。
空気の通り道が詰まる原因は多岐にわたります。
痰が原因となることが多いですが、同じ姿勢で寝たきりだったり肋骨骨折によっても無気肺が生じます。
(姿勢による換気低下については、過去の記事「仰向け姿勢ばっかりが良くない理由」 参照)
肺全体または一部の空気が極端に減少したり、全く空気が入っていない状態。 気管支に痰がつまったり、気管支が圧迫されたときに起こります。
難病情報センターより引用
乳幼児が無気肺になりやすいワケ
空気の通り道は1本道ではありません。
それぞれが枝分かれして、互いに交通し合っています。つまり、少し詰まった程度であれば、その枝分かれして合流する道から空気が通り無気肺にならなかったりします。
空気が通っていれば、詰まっているもの(ここでは痰をイメージしてください)を押し出してくれるので体外へ排出してくれます。
しかしながら、乳幼児ではこの枝分かれの道が十分に出来上がっていません。
そのため、成人に比べて詰まった時に無気肺へと移行しやすいのです。
リハビリ観点での予防対策
当然ですが、しっかりと痰を出すことが大切です。
また、以前の記事でも書いた通り、同じ姿勢(特に仰向け姿勢)は換気にとっては不利になります。
可能であれば、抱っこをしている時間をとって肺に空気を入れやすい環境を作ります。
入院中など、点滴がたくさんついてると、ついつい躊躇してしまいますよね。
子供の体調によっては容易に起こすことができないこともあります。
必ず、主治医や看護師の方に抱っこしても大丈夫なのか確認してから行うようにしてください。
まとめ
今回は無気肺についてお話ししました。
大人に比べて乳幼児は無気肺が起きやすく、寝てばかりはその症状を引き起こしやすいことになります。
抱っこする際も体を傾ける方向を変えたりと工夫することが大切です。
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