自分で上手に姿勢を変えられない場合、クッション等を利用して姿勢を作ることはよくありますよね。
特に病院スタッフから、
「横向きの時間を作ってくださいねー」
なんて言われた経験はありませんか?
姿勢管理は排痰などの呼吸ケアだけでなく、側弯などの変形予防にも大切です。
今回は、そんなクッションを当てる際のワンポイントアドバイスをお話しします。
(こんな人にオススメ)
・横向き姿勢が上手くキマらない。
・手足が辛そうに見える。
・クッションが外れてしまう。
クッションを当てる際の注意
姿勢を作る際、クッション類はとても便利で使いやすいものです。
ただ、とにかくクッションを敷くっていうだけでは思わぬところで壁にぶつかってしまうんですね。
まず、以下の点に気をつけてみましょう。
広い面で支える
自分が抱き枕を使うことを想像してみてください。
おそらくギューって密着しますよね?
密着せず、限られたところだけが接地した状態だと、手足は安定しません。
さらに、接地した部分に圧(体重)が集中してしまい不快な感覚になってしまいます。
イラストで見てみます!
左の様に突起物の上に立つと痛いですが、右の様に平坦な場所では痛くないですよね。
つまり、圧が分散されれば痛みはないですが、逆に集中してしまうと不快感が生じやすくなります。
クッションの高さ
当然のことながら、子供の体は小さいですよね。
ですが、クッションを入れる際はつい忘れがちになります。
必要以上に肩や股関節(こかんせつ)が開いてしまっていないか注意してみましょう。
クッション使用時の一工夫
割と手先(肘から手)や足先(膝から足部)だけでクッションを当てがちになってしまいます。
そこで下のイラストの様に思い切って手足の付け根までクッションを入れ、腕・足全体を支える様にクッションを当ててみます。
手足の支えが安定すると余分な筋肉の緊張も出づらくなります。
また、少しクッションにもたれかかる様に前傾させてあげると、より安定感が出てきます。
さいごに
いかがだったでしょうか。
クッションの使い方はよく質問をいただくものです。
実際はその子ごとの気分や機嫌にもよるかと思いますが、基本的な考え方を中心に日替わりの方法をとる必要があります。
zoomを利用したオンライン面談でも対応できるので、悩まれている方はぜひご相談ください。